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適当なボール盤の精度を適当に
ボール盤と言う機械が有ります。
主に穴を明ける時に使用する機械。

時折、バルブを磨いたりとかカップブラシをセットして部品を磨いたりもしますが
それはイレギュラーな使い方です。

穴を明ける。
これがボール盤の由緒正しい使い方なのです。
当たり前ですが。


穴を明けるだけなら電動ドリルでイイじゃ無いっすかと
そんな事も思うかも知れませんが、電動ドリルで真っすぐな穴を明けるのって本当に難しいんですね。
2mm程度のベニア板なら明けれても、2x4の角材に真っすぐの穴を明けろと言われたら、それにはかなりのテクを求められます。
大抵は、貫通した穴はえらい事に成ってます。
でも、そんな時もボール盤を使えば問題は解決するんですね。
流石にボール盤を持ち上げて天井に穴を明けるのは物凄く大変ですが
角材にボルトの貫通穴を明けるには非常に便利に使えます。

さらに、ボール盤はベルトを掛け変える事で回転数を変える事が出来ます。
だから何やねんって話ですが
明ける穴の径によって回転数が決まって居りまして、基本的には回転数ってのをあれこれと調整する必要が有るんですね。

これは、ドリルと切削対象物によって丁度良い頃合いの切削速度が決まってる為。
アルミはちょい早め
ステンレスはちょい遅め
ハイスのノンコートドリルならちょい遅め
超硬や合金ハイスならソコソコ早め
と、そんな具合に決まってまして。
切削面の状態やら、物理的に明けれないとか
色々と事情は有る訳です。

ここで言う切削速度とは、ドリルの刃の最外周部分が対象物を削る速度の事。
同じ回転数でもφ2とφ13では、外径が大きい分当たり前ですがφ13の方が外周の速度が速く成ります。

したがいまして
φ13のストレートドリルやそれ以上のノスドリルで無理矢理ステンレスに穴を明ける場合と
φ0.7の極細超硬ドリルでガラエポ基板に穴を明ける場合とでは
そのドリルの回転数=つまり切削速度を変えなきゃダメっすよって事で。

まぁ大体...ソコソコ...割と適当に...
フライスや旋盤程に神経質に合わせてないですが。
ウチのボール盤で超硬なんか使わないし。


と、そんな訳であれこれとイイ仕事してくれるナイスな機械なのですが
ただ、これはあくまでお茶の間工作なレベルの話。
数桁違う精度を求められる機械部品の場合、実売価格数千円台のボール盤で穴が明けれるか?
それはまた別の話です。


良く言われるのがボール盤の精度と強度。
数千円程度の玩具のボール盤じゃ使い物に成らないゼ!
これが世間の定説と成って居ります。

そりゃまぁ、同じサイズの極普通の小型卓上ボール盤でも、本気な奴は平気な顔して10万円をホイってな感じに軽く越えますから。
ゴツいのに成ればそりゃもう天井知らずって具合に。
そんなのと比べるのは酷って物です。


ボール盤そのものの強度を調べるのは難しいですね。
見るからに虚弱なのは一目瞭然ですが、一体どれくらいに虚弱なのかと聞かれても答えに困ります。

でも、ドリルチャック部分の回転精度を適当に調べる事は可能です。




ボール盤は、恐らくかなりお買い得モデルの部類に入るで有ろうREXONのRDM-50
サイズと値段を考えれば、お茶の間で使う分には割とグッドなモデルじゃなかろうかと。
http://item.rakuten.co.jp/kys/rdm-50/

チャック部分をざっと測ると振れ量はざっと6/100mmって所。
多分同じ形式のボール盤でも個体差は大きそうです。
これ以下の振れのが有るかどうかは知らないですが、これ以上振りまくってるのは一杯有りそうです。
知らんけど。

まぁ中華品ですから。
流石に段ボールは混入してないと思いますが、農薬の問題が有るので食べない方が良さそうです。
多分お腹壊します。
クルッピポと喋る人を飼ってるご家庭ではご注意下さい。

ダイヤルゲージの0が中心に来てないので気持ち悪いですがそれはそれとして。
値段を考えれば良く頑張ってるんじゃ無いかと思ったり思わなかったりです。
...いやぁ..もしかして私ってば暇なんすかねぇ。
そんな自覚は無いのですが、客観的に見ればとても暇そうな人ですね。


で、コレはあくまでプーリーを手で回した時の測定値。
フルスピードでブン回した時はまた異なるでしょうけど、それは...中々ねぇ。
マイクロセンス5000シリーズなんぞを使えば超高精度なダイナミック測定は出来ますが
そんなダイナミックなマシンはお小遣いで買えそうに無いのでここは我慢です。
そんなのコーナンプロにもイカリスーパーにもラブコスメティックにも売ってないし。

ちなみに、このボール盤を買った時は実売8000円を切ってましたかね。
これでチャックからバイスまで付いてるんだから、文句言えばバチが当たるって物ですよ。
ユキワの普通のドリルチャック1個だけで5000円程しますから。
津田駒の真っ当なバイスならこのボール盤が幾つか買えますから。
文句の有る方は吉良やエンコース辺りの本気な奴をお買い求め下さい。
卓上ミニフライス-ベルメックスX1の倍程の値段しますが。
ボール盤の分際で。



で、この精度。
これが問題に成るかどうかは時と場合によりけり。
そう、時と場合によって色々です。

大体6mmの穴を大体真っすぐに明けば十分な場合にはこれで十分です。
木工だったり、大体真っすぐなネジを入れたい所とか、10mm程度の板にバカ穴明けたいとか
これで十分です。
でも極めて正確に6.0mmの穴を驚く程垂直に明けなきゃ成らない時には不十分です。
直径12mmの円筒の真ん中に10.02mmの穴を真っすぐに明けるとか
ハメアイ公差がどうたらこうたらとか
まぁこんなのボール盤でやる人は居ないでしょうけど。
そもそもスタート時点が間違ってます。


バイスの問題やらテーブルの強度の問題やらボール盤自体の強度とか
そもそも目分量でテーブル調整してるとかドリルが振ってるとか
精密な穴の明け方の作法を間違ってるとか
色々と...

スピンドルやチャックだけの問題では無いんですね。
高精度に穴を明けるにはあれこれと問題山積です。
幾らチャックとスピンドルの精度が良くても、穴明けの際にテーブル含めた本体が歪んだら意味無いですから。

あ、ちなみにウチではハイトゲージでテーブルの高さを合わせてますが、そもそもヘナヘナな強度しか無いので大した意味は無かったりしてます。

ついでに、薄いアルミ板に穴を明けた時に、穴が真円に明かないのはボール盤の精度だけの問題では有りません。
超高級ボール盤でも、普通のストレートドリルを使ってりゃ薄板の穴なんて歪みます。
やっぱこんなボール盤はとんだ玩具だぜ!
と嘆く前にちゃんと蝋燭ドリルを使いましょう。
でも殆ど売ってないので自分で研ぎましょう。
それが大人のマナーです。

で、苦労してドリルを研ぎ直した後で
やっぱこんなボール盤はとんだ玩具だぜ!
と嘆きましょう。
やっぱ、どんなドリルを使っても数千円のボール盤で明く穴の精度なんぞ知れてます。
現実は甘く無いと言う事を思い知りましょう。
そう、嘆いたり悲しんだりヤケに成ったり後悔したり
大人への階段を上る途中には辛い事が一杯有るのです。


で、結局の所
アルミのブロックにミニチュアベアリングを圧入したりな用事も無いですから。
このボール盤で、小径の超硬ドリルで基板に穴明けまくる事も無いし。
これはこれで十分じゃ無いっすかねと思ってます。
まぁ大体...ソコソコ...割と適当に...
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旧ログ | 【2008-01-31(Thu) 23:50:28】 Trackback:(0) | Comments:(0)
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